【令和6年8月】法話箋224号
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「泥沼に咲く白蓮華の花」
東京葛飾区の柴又に題経寺という日蓮宗のお寺があります。通称「柴又の帝釈天」。『男はつらいよ』の寅さんで有名なお寺です。
この映画の主題歌に「ドブに落ちても根のあるやつは、いつかはハチス(白蓮華)の花と咲く」という一節があります。
あんな寅さんにも、いつでも帰れる故郷があります。そこには暖かい家族や御前様がいてどんな時でも寅さんのことを心配してくれています。
寅さんのようにどんなに風来坊の人生であっても、ちゃんと根のある人は、いつか(今生、もしくは来世)は泥沼に咲く蓮華のように綺麗な花を咲かせる事が出来る。
この映画の歌詞には、正しい白蓮華のお経『妙法蓮華経』が説く、人の正しい生き方が示されています。「根」とは家族であり、両親であり、ご先祖にほかなりません。